NIKKA WHISKY 80周年

創業から80年の節目に行った、ニッカウヰスキーのリブランディング。
コミュニケーションの核に、創業者・竹鶴政孝の情熱を据え、
イベント、ムービー、新商品発売、WEBサイトなど、大々的に発信することで
空前のウイスキーブームを巻き起こしました。
(プロジェクトの期間:2013年1月〜2014年8月)

企画・コンセプト立案

2014年当時、ハイボールの浸透によって国産ウイスキー市場はゆるやかな拡大を続けていました。しかし、ハイボールユーザーの伸びに対して、ウイスキーを購入する人はまだまだ少なく、ウイスキーブランドに対する認知の向上と、新規ウイスキーユーザーの獲得が課題でした。
ニッカウヰスキーは多くの商品を生み出してきたウイスキーブランド。創業80周年の節目をきっかけに、ハイボール以外のウイスキーの側面に興味を持ってもらい、ウイスキーのすそ野を開拓するべく、プロジェクトがスタートしました。

ブランド戦略

ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏に着目。単身スコットランドに渡り、ウイスキー製造の技術を初めて持ち帰った「日本のウイスキーの父」と呼ばれる人物です。
生前に彼が口にしていた、一人でも多くの日本人に本物のウイスキーを飲んでもらいたい、という言葉は、ニッカウヰスキーの原点といえるもの。竹鶴政孝が“ウイスキー未開の地”だった日本に、ウイスキーを根付かせた夢と情熱のストーリーを伝え、ウイスキー愛を共有することをブランド戦略として掲げました。

調査・分析

インサイト調査から、ハイボールユーザーとウイスキーユーザーの間には、ウイスキーブランドへの認知・興味に大きな差があることがわかりました。ハイボールの飲みかたは、ウイスキーのひとつの楽しみですが、もっと深くウイスキーを楽しみたいという気持ちにはつながっていませんでした。
ウイスキーをつくるには長い年月と多くの職人による技術が必要です。そこには竹鶴政孝から受け継いだ、作り手の誇りと熱意があります。これを正直に伝え、ウイスキーそのものの魅力を知ってもらうことを方針に定めました。

デザイン

80年前、創業者の竹鶴政孝が目指した、スコッチに負けない本物のウイスキーづくり。その想いと情熱を「心を熱くするウイスキー」というキャッチコピーに込めて、NIKKA WHISKY80周年のロゴマークをはじめ、イベント・ムービー・新商品開発・WEBサイトなど、タッチポイントを複数設計し、ブランドの世界観を多面的に表現しました。

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